【デビュー物語】レッド・ツェッペリン

デビューの瞬間には、さまざまなドラマがちりばめられています!

どんなスーパースターにも、新人の時がありました。

ここでは、さまざまなアーティストの最初の一歩をご紹介します。

今回は、レッド・ツェッペリンです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、どうぞ。

デビューまで

レッド・ツェッペリンは、1968年に結成されたイギリスのロック・バンドです。

中心人物であるギターのジミー・ペイジは、1944年ミドルセックス州生まれ。

エルヴィス・プレスリーのバックでギターを弾いていたスコッティ・ムーアに感銘を受けたジミーは、本格的にギターの練習を始めます。

当時は、ロックに限らずブルースそしてクラシックまで幅広く好んで聴いていました。

この幅広い音楽性が、レッド・ツェッペリンにも大いに活かされます。

1960年代前半、彼は特定のバンドには在籍せずにセッション・ミュージシャンとして活動していました。

10代のころからさまざまなレコーディングに参加し、やがてプロデューサー的な役割もするようになります。

そして1966年、人気ロック・バンド「ヤードバーズ」に参加しました。

ギターのエリック・クラプトンが脱退したヤードバーズは、新しいギタリストを探します。

そこで、ジミー・ペイジに白羽の矢が立ったのでした。

しかし、セッション・ミュージシャンの仕事に満足していたジミーは、これを辞退。代わりに、知り合いのジェフ・ベックを紹介し、ジェフがギタリストとして加入します。

ところが今度は、ベーシストが脱退しました。

そしてジミーはベーシストとして加入することに。すると今度はギターのジェフ・ベックが病気のため離脱、その代役としてついに、ジミーはヤードバーズのギタリストとなったのです。

ジェフ・ベックが病気療養を終えて復帰してからもジミーは残り、ヤードバーズはしばらくリード・ギターが2人という体制になりました。

ヤードバーズに危機が訪れます。

ジェフ・ベックは結局、1966年に正式にヤードバーズを脱退。ギタリストはジミーだけになりました。

しかし、音楽性の違いなどからメンバーが次々に脱退。ついには、ジミーただ一人となってしまいます。

1968年のことでした。

バンドの代表者となった彼には、ヤードバーズに残された契約をこなす義務が残ります。

そこで新たなメンバーを補充し、バンドを継続させることに決めました。

やがて、ボーカルのロバート・プラント、ドラムのジョン・ボーナムそしてベースのジョン・ポール・ジョーンズが加入します。

ここから約12年間、メンバーチェンジなしで活動することになりました。

「ニュー・ヤードバーズ」としてライブ活動(ヤードバーズ時代の契約の履行)を始めた彼らは、観客からの反応に確かな手ごたえを感じます。

生まれ変わったバンドは、レッド・ツェッペリンという新しい名前を名乗ることになりました。

レッド・ツェッペリンⅠ Led Zeppelin

レッド・ツェッペリンとしてのデビューアルバム「レッド・ツェッペリンⅠ」は、アメリカのアトランティック・レコードから1969年のはじめに発表されました。

忙しいスケジュールの合間を縫って短時間で制作されたアルバムですが、そのサウンドは驚きをもって迎えられます。

まさに、ハード・ロックの誕生と呼べる瞬間でした。

彼らの音楽はブルースを基調にしています。

そこにジミーの攻撃的なギター、ロバート・プラントの高音シャウト、ジョン・ボーナムのパワフルかつ繊細なドラムなどがハードに絡み合いました。

まさに怒涛のサウンドです。

アルバムはイギリスでアルバムチャート6位、アメリカで10位と大ヒットを記録しました。

この勢いのままに彼らは1969年にもう1枚のアルバム「レッド・ツェッペリンⅡ」を発表、さらにヒットさせます。

ロック界に大きな軌跡を残し、出すアルバムすべて大ヒットというレッド・ツェッペリンですが、このデビューアルバムにおける衝撃度はキャリアの中でも突出しています。

今回は、レッド・ツェッペリンの最初の一歩をご紹介しました。

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おまけ レッド・ツェッペリン その他のおすすめアルバム3選

レッド・ツェッペリンⅡ Led Zeppelin Ⅱ

1969年に発表された、彼ら2枚目のアルバムです。

デビュー作に引き続き、ライブの合間を縫ってあわただしくレコーディングされました。

それが良い結果になり、アルバムは緊張感とライブ感をあわせもった名盤となります。

代表作「胸いっぱいの愛を」をはじめ、全盛期のパワーを持った曲が収録されています。

ビルボードのアルバムチャートでは、見事1位を獲得しました。

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レッド・ツェッペリンⅢ Led Zeppelin Ⅲ

1970年に発表された3枚目のアルバム。

有名な「移民の歌」で幕を開ける作品で、ただハードなだけではない、彼らの幅広い音楽性を見せました。

名手ジミー・ペイジのアコースティック・ギターが堪能できる、聴きごたえのあるアルバムとなっています。

これまでの勢いをうまく消化した、地に足の着いたハード・ロックが聴けます。

ビルボードのアルバムチャートでは4週連続1位となりました。

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レッド・ツェッペリンⅣ Led Zeppelin Ⅳ

1971年発表の、文字通り4枚目のアルバムです。

レッド・ツェッペリンのアルバムの中で、もっとも人気の高い1枚と言えるでしょう。

「ブラック・ドッグ」「ロックン・ロール」と、ヒット・シングルでスタートします。

そして頂点となるのが4曲目の「天国への階段」。

いまやロックの古典となった曲ですが、やはり聴きごたえがあります。

ビルボードのアルバムチャートでは、惜しくも2位止まりでした。

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