【デビュー物語】TOTO

デビューの瞬間には、さまざまなドラマがちりばめられています!

どんなスーパースターにも、新人の時がありました。

ここでは、さまざまなアーティストの最初の一歩をご紹介します。

今回は、アメリカを代表するAORバンド、TOTOです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、ご覧ください。

デヴィッドとジェフ

TOTOは、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで1976年に結成されたロック・バンドです。

中心人物は2人。キーボード、ボーカルのデヴィッド・ペイチは1954年、ロサンゼルス生まれ。

父親は著名なピアニストで編曲家のマーティ・ペイチです。

デヴィッドは、まだ10代の時からスタジオ・ミュージシャンとして活動を開始しました。

もうひとりの中心人物は、ドラムのジェフ・ポーカロです。1954年、コネチカット州生まれ。

彼の父親もミュージシャンで、パーカッショニストでした。

ジェフは7歳でドラムを始め、若い時から音楽活動を開始しています。

シルク・ディグリーズ

デヴィッドとジェフは高校生時代からの友人で、ともにバンド活動した経験もありました。

そんな2人が売れっ子のスタジオ・ミュージシャンとして顔を合わせます。

ボズ・スキャッグスのアルバム「シルク・ディグリーズ」のレコーディングにおいてでした。

再会を喜んだ2人は、ともにバンドを結成することを語り合います。

彼らは、同じくレコーディングに参加していたベースのデヴィッド・ハンゲイトも誘い入れて、この3人でTOTOの母体となるバンドを結成しました。

さらに、ジェフの弟スティーヴ・ポーカロ(キーボード)、彼の同級生スティーヴ・ルカサー(ギター)が加わります。

そしてボーカリストとしてボビー・キンボールを迎え入れ、デビュー時のTOTOのメンバーが揃いました。

彼らは77年、コロムビア・レコードと契約を結びます。

宇宙の騎士

TOTOのデビューアルバム「宇宙の騎士(TOTO)」は1978年に発表されました。

腕利きのスタジオ・ミュージシャンの集合だけあって、テクニック面の完成度は恐ろしいほどです。

多くの曲がデヴィッド・ペイチの作品ですが、親しみやすいメロディが特徴でした。

非常に聴きやすいのですが、ここが「産業ロック」と揶揄されるところでもあります。

シンセサイザーを多用したポップなサウンドの中にハードロックを思わせる部分もあり、「演奏テクニックが凄い人が集まると、こうなるのか!」と感心してしまうほどでした。

楽器の演奏をする人から見ると、特にそのレベルの高さがわかるでしょう。

ドラムのジェフ・ポーカロの演奏は、彼がTOTOの音楽面を支えている、と確信できるほどの信頼感です。

アルバムチャートでは9位まで上昇。

以後も、TOTOはAOR(アダルト・オリエンテッド・ロックの略で、洗練された大人のロック)の代表バンドとして活躍し続けます。

今回は、TOTOの最初の一歩をご紹介しました。

聴いてみたい!と思われたあなたは、こちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!