【デビュー物語】イーグルス

デビューの瞬間には、さまざまなドラマがちりばめられています!

どんなスーパースターにも、新人の時がありました。

ここでは、さまざまなアーティストの最初の一歩をご紹介します。

今回は、イーグルスです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、どうぞ。

デビューまで

イーグルスはアメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスにて1971年に結成されたロック・バンドです。

ギターのグレン・フライは1948年、ミシガン州出身。ドラムのドン・ヘンリーは1947年テキサス州出身。

ベースのランディ・マイズナーは1946年ネブラスカ州出身。ギターのバーニー・レドンは1947年ミネソタ州出身。

以上4人がイーグルスの創設メンバーです。

1970年、ロサンゼルスにおいてミュージシャンとして活動していたグレンとドンが出会いました。

彼らは偶然同じレコード・レーベルに所属していたことで親しくなります。

1971年、ポップ・カントリー歌手のリンダ・ロンシュタッドはライブ・ツアーのバッグバンドを探していました。

そこでグレンとドンが採用されたのです。

リンダのツアーに参加するうちに意気投合した二人は、一緒にバンドを組むことを決めました。

そこで、リンダにバック・バンドを辞めることを伝えます。

数々のバンド経験があるランディ・マイズナーのことは、すでにグレンとドンも知っていました。

バーニー・レドンも、カントリー・ロックバンドのフライング・ブリトー・ブラザーズなどで活動したミュージシャンです。

そしてこの2人もリンダのバック・バンドに遅れて参加することになりました。

この4人が同時にバックを務めたことはほとんどありませんが、結局リンダ・ロンシュタットのおかげでこのメンバーが揃うことになります。

イーグルスというバンド名を名乗ることとなった彼らは、アサイラム・レコードと契約します。

シンガー・ソング・ライターのジャクソン・ブラウンは当時、カリフォルニアでグレン・フライと同じアパートの下の階に住んでいました。

ジャクソンは自分のデビューアルバムのために「テイク・イット・イージー」という曲を作っていたのですが、完成させるのに苦労します。

そのことを知ったグレンが協力を申し出、共作という形で完成させました。

この曲を、グレンは先に使わせてほしいとジャクソンに依頼します。

こうして「テイク・イット・イージー」はイーグルスの記念すべきデビュー・シングルとなりました。

後に、ジャクソン自身も自らのバージョンを発表しています。

イーグルス・ファースト Eagles

「テイク・イット・イージー」はシングルチャートで12位とヒットしました。

こうしてイーグルスは華々しいデビューを飾ります。

シングルから1か月後、彼らのデビュー・アルバム「イーグルス・ファースト」が発表されました。

イーグルスの音楽性ですが、大雑把に言うとグレン、ドンのロックテイスト、バーニー、ランディのカントリーテイストに分けられます。

この2つが混ざり合っていることが初期のイーグルスの特徴となっていました。

この時点ではプロデューサー側はカントリー風のサウンドを志向していて、グレン、ドンと意見の相違でぶつかることもおこるようになっていきます。

のちにイーグルスはグレンとドンがバンドの権力を掌握したため、ロック志向を強めていくことになりました。

アルバムはチャートで22位を記録、累計100万枚を売り上げるヒット作となります。

以後、イーグルスはさらに大成功を収めるモンスター・バンドとなるのですが、この爽やかなデビュー・アルバムの身軽さもまた魅力的です。

今回は、イーグルスのデビューアルバム「イーグルス・ファースト」をご紹介しました。

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おまけ イーグルス その他のおすすめアルバム

ならず者 Desperado

1973年発表、2枚目のアルバム。

名バラード「ならず者」が収められている、イーグルス初期の傑作です。

初期のカントリー・テイストあふれる彼らの音楽が堪能できます。

その中にあって、「アウト・オブ・コントロール」はアップテンポで軽快なロック・サウンドが聴かれます。

ビルボードのアルバムチャートでは41位と、大ヒットには至りませんでした。

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呪われた夜 One Of These Nights

1975年発表、イーグルス4枚目のアルバムです。

初期のイーグルスとは、ガラリと変わったソウルフルな曲「呪われた夜」で幕を開けます。

グレン・フライとドン・ヘンリーの主導権は、ますます強まりました。

ロック色も強まり、初期メンバーのバーニー・レドンとランディ・マイズナーの立場は弱くなっていきます。

しかし、このアルバムのハイライトはランディの曲「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」でした。

のびやかな彼のハイトーンな歌声は魅力的です。

アルバムはビルボードのアルバムチャートで1位、大ヒットを記録しました。

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ホテル・カリフォルニア Hotel California

1976年に発表された、5枚目のアルバムです。

彼らの代表曲「ホテル・カリフォルニア」が収録され、大ベストセラーとなりました。

初期のイーグルスの持ち味だったカントリー風味は、すっかり影をひそめます。

全体的に重い雰囲気が漂う、重厚な作品でした。

ここからは、「ニュー・キッド・イン・タウン」「ホテル・カリフォルニア」と、2曲のナンバーワン・ヒットが生まれています。

アルバムの方も、ビルボードで当然のごとく1位になりました。

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