【デビュー物語】エルトン・ジョン

デビューの瞬間には、さまざまなドラマがちりばめられています!

どんなスーパースターにも、新人の時がありました。

ここでは、さまざまなアーティストの最初の一歩をご紹介します。

今回は、エルトン・ジョンです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、どうぞ。

デビューまで

エルトン・ジョンは1947年イギリス、ミドルセックス州生まれのシンガー・ソング・ライターです。

4歳からピアノを始め、クラッシック音楽の素養をたっぷりと見せて成長しました。

15歳になると彼はホテルのパブでピアニストとして演奏するようになります。

このころ彼は、ロックン・ローラーのバディ・ホリーの影響を受けて、角縁の眼鏡をかけるようになりました。

エルトンはバンド活動も開始します。

バンド名は、コルヴェッツからブルーソロジーへと変化しました。

17歳のころにはすでに音楽の道一本で生きていくことを決意、学校も中退します。

彼は様々なオーディションを受けて自分を売り込みますが、なかなか実を結びませんでした。

1967年に受けたオーディションの時、エルトンは審査員に対して「作詞がうまくできない」ことを訴えます。

それを聞いた審査員が「これを見てみたら?」と手渡してくれたのが、バーニー・トーピン(1950年生まれ)の書いた詩でした。

この詩を見たエルトンは、不思議なひらめきを感じます。これが名コンビの誕生の瞬間です。

これ以降エルトンはバーニーの書いた詩に自分の曲を付け、その作品を持って音楽出版社を回りました。

ようやく、ある会社でアーティストではなく専属の作家として契約を結ぶことができます。

エルトンとバーニーのコンビは音楽出版社の専属作家として、しばらくはイージー・リスニング的な楽曲を提供していました。

しかし、しばらくして出版社からの勧めもあり、ロック的な楽曲も手掛けるようになります。

やがてエルトンは、作家ではなくアーティストとして自分の作品を作ってみないかというアドバイスを受け、ソロ・デビューに向けての楽曲制作に励むようになりました。

そして1968年、最初のシングルレコード「アイヴ・ビーン・ラヴィング・ユー」を発表します。

そして翌1969年、セカンド・シングル「レディ・サマンサ」を発表しますが、残念ながらどちらもヒットには至りませんでした。

エンプティ・スカイ Empty Sky

1969年、デビューアルバム「エンプティ・スカイ」が発表されます。

ロック激動の年に発表されたアルバムのせいか、プログレッシブ・ロックの影響を感じさせる作品でした。

ピアニスト、そしてメロディメーカーとしての力量は、すでに完成の域に達しています。

ボーカルも見事。あとは商業的成功を待つだけ、という状態でした。

イギリス発売時、売れ行きは芳しくありませんでした。しかし、エルトンの成功後の1975年にアメリカで発売された際は、大ヒットになります。

ビルボードのアルバムチャートで6位となりました。

実験的で、意欲的なデビューアルバムとなっています。

今回は、エルトン・ジョンの最初の一歩をご紹介しました。

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おまけ エルトン・ジョン その他のおすすめアルバム

僕の歌は君の歌 Elton John

1970年発表の2枚目。

エルトン・ジョンの代表曲「僕の歌は君の歌(ユア・ソング)」が収録されているアルバムです。

全体的に厳かで重厚なイメージのある作品です。

「60才のとき」や「人生の壁」などの名バラードも収録されました。

初期のエルトン・ジョンを語るうえでもっとも重要な、聞き逃せないアルバムです。

チャートの成績ですが、イギリスで4位、アメリカでは11位となっています。

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ホンキー・シャトー Honky Chateau

1972年に発表された、5枚目のアルバムです。

「ホンキー・キャット」で幕を開けるこの作品は、以降の彼の大躍進の開始を告げるものでした。

このアルバムには代表曲の一つ「ロケット・マン」が収録されています。

男の悲哀を情感たっぷりに歌い上げる、さまざまなメディアでも取り上げられた傑作です。

「ロケット・マン」はイギリスで2位、アメリカで6位の大ヒットとなりました。

アルバムの方は、イギリスで2位、アメリカでは1位となっています。

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ピアニストを撃つな! Don’t Shoot Me I’m Only the Piano Player

1973年に発表された、エルトン6枚目のアルバム。

名曲「クロコダイル・ロック」が収録されていることでも有名な作品です。

このアルバムでは彼のポップな面が大いに発揮されました。

「僕には先生が必要」や「ティーン・エイジャーのアイドル」など、エルトンらしさたっぷりの曲が味わえます。

イギリス、アメリカともに1位を記録しました。

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