【デビュー物語】レオン・ラッセル

デビューの瞬間には、さまざまなドラマがちりばめられています!

どんなスーパースターにも、新人の時がありました。

ここでは、さまざまなアーティストの最初の一歩をご紹介します。

今回は、レオン・ラッセルです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、どうぞ。

デビューまで

レオン・ラッセルは1942年、アメリカのオクラホマ州生まれ。

60年代前半、まだ10代の頃からウエスト・コーストでスタジオ・ミュージシャンとして活動しています。

キーボード・プレイヤーとして、また編曲家、アーティストのプロデューサーとして非凡な才能を発揮。

他のミュージシャンたちからも尊敬をあつめる存在になっていました。

ジョー・コッカー、デラニー&ボニーなどのさまざまなアーティストをバックアップし、彼らを成功にみちびいています。

この時期の彼はフロントに立たず、裏方のような立ち位置で活動していました。

レオン・ラッセルのちょっぴり強面なルックスは、まさにロック界の黒幕といった風格です。

彼の人望の厚さは、ソロデビューとなった時に豪華なスター・プレイヤーが、こぞって参加したことからもうかがえました。

レオン・ラッセルはさまざまなジャンルの音楽を演奏しています。

中心となったのはアメリカ南部のブルース、リズム&ブルース、カントリーなどの泥臭いサウンドでした。

活動の拠点はウエスト・コーストでしたが、こういったさまざまな音楽をロックと結び付けた彼のサウンドは、スワンプ・ロックと呼ばれます。

一時期、音楽界に一代ムーブメントをおこしました。

ブルース・ギタリストのエリック・クラプトン、ビートルズのジョージ・ハリスンもレオン・ラッセルに強く影響を受けています。

ソング・フォー・ユー Reon Russell

ミュージシャンから尊敬されるミュージシャンとして活躍していたレオン・ラッセルですが、ついにソロ・アーティストとしてのデビューアルバムを発表しました。

1970年の「ソング・フォー・ユー」です。

前述のとおりたくさんのスター・ミュージシャンが参加してレオン・ラッセルのバックを務めました。

彼はその才能を遺憾なく発揮。独特の渋い歌声は、一瞬でその世界に引き込まれます。

さらにピアノ・プレイも力強く、耳に心地よいサウンドでした。

レオン・ラッセルは、ロック界のスタンダードとなる名曲を数多く生み出していますが、アルバムには代表曲「ソング・フォー・ユー」が収められています。

「ソング・フォー・ユー」は、たくさんのアーティストにカバーされました。

アルバムは、アメリカのチャートで60位という結果でしたが、ランキング以上に、人々から愛される作品となっています。

以降もレオン・ラッセルはアルバムを出し続けますが、どれも安定して素晴らしい作品ばかりでした。

そのなかでも「ソング・フォー・ユー」は、彼の蓄積した音楽のパワーが一気に爆発した、火山の噴火のような名作ですので、ぜひおすすめします。

今回は、レオン・ラッセルの最初の一歩をご紹介しました。

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おまけ レオン・ラッセル その他のおすすめアルバム3選

レオン・ラッセル・アンド・ザ・シェルター・ピープル Leon Russell and the Shelter People

1971年に発表された2枚目のソロ・アルバム。

前作「ソング・フォー・ユー」の路線を継承した、南部の香りただようロックが聴けます。

「ソング・フォー・ユー」を聴いて気に入ったかたには、かならず楽しめるアルバムとなっています。

自作曲のほか、ボブ・ディランのカバー曲が収録されました。

1曲目の「ストレンジャー・イン・ア・ストレンジ・ランド」は名曲です。

ビルボードのアルバムチャートでは17位まで上昇しました。

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カーニー Carney

1972年に発表された、3枚目のソロアルバムです。

「カーニー」も人気の高いアルバムですが、ちょっぴり異色作となっています。

ジャケット写真もそうですが、カーニバルのなかで迷子になってしまった。そんな怖さも感じるアルバムでした。

シングル「タイト・ロープ」はビルボードで11位と、大ヒットします。

「カーニー」のなかで一番の聴きどころは、のちにジョージ・ベンソンやカーペンターズがカバーした「マスカレード」です。

全体的には不思議なふんいきのある作品ですが、ぜひ聴いていただきたいアルバムです。

ビルボードのアルバムチャートでは2位と、大ヒットしました。

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ウィル・オ・ザ・ウィスプ Will O’ the Wisp

1975年に発売されたアルバムで、ソロ・スタジオ作としては6枚目となります。

あいかわらず、渋い歌声で美しいメロディの曲を歌うレオン・ラッセルが堪能できます。

シングル「レディ・ブルー」はビルボードで14位まで上昇するヒットになりました。

ほかにも「ブルーバード」などの名曲がおさめられています。

最大の聴きどころは「バック・トゥ・ジ・アイランド」で、彼の代表曲のひとつとなりました。

「ウィル・オ・ザ・ウィスプ」はビルボードのアルバムチャートで30位を記録しています。

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