【デビュー物語】サンタナ

デビューの瞬間には、さまざまなドラマがちりばめられています!

どんなスーパースターにも、の新人の時がありました。

ここでは、さまざまなアーティストの最初の一歩をご紹介します。

今回は、サンタナです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、どうぞ。

デビューまで

サンタナは1966年、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコで結成されたロック・バンドです。

中心人物のギタリスト、カルロス・サンタナは1947年、メキシコのハリスコ州に生まれました。

父親がメキシコの民俗音楽マリアッチのヴァイオリン奏者だったため、カルロスもヴァイオリンを習うことになります。

しかし、彼はヴァイオリンに馴染めませんでした。

やがてギターを始め、そちらのほうに傾倒していくことになります。

当時、メキシコ系ロックン・ロールのスターだったリッチー・ヴァレンスに強く影響を受けました。

彼の一家は、国境を越えてサンフランシスコに移住します。

カルロスはB.B.キングをはじめとするブルースメンや、ジャズのミュージシャンに影響を受けつつ、音楽活動に邁進していきました。

当時のサンフランシスコは、サイケデリック・ムーブメントの真っただ中です。

彼は、そこで時代の波にもまれながら、音楽で生計を立てるため、がむしゃらに頑張っていきました。

さまざまなミュージシャンとのジャム・セッションや路上での演奏などで腕を磨いていきます。

そこで知り合ったメンバーと組んだのが、後にサンタナとなるサンタナ・ブルース・バンドでした。

サンフランシスコの有名なライブ会場、フィルモア・ウエスト。

カルロスは、そこの常連客でした。

ある日、出演予定だったポール・バターフィルドが急遽出れなくなり、その代役として即席バンドが組まれます。

そこで、ギタリストとしてカルロスに白羽の矢が立ったのでした。

彼は日ごろのジャム・セッションで鍛えた腕前を披露、観客の心をつかむことに成功します。

1966年のことでした。

同年に、前述のサンタナ・ブルース・バンドが結成されています。

その後、カルロスが結核の病に倒れたり、バンドにさまざまなトラブルが起こりしばし活動が停滞しました。

しかし、彼はバンドの音楽性をブルースからラテン・ロックにシフトチェンジしていき、さらなる飛躍を狙います。

1968年にフィルモア・ウエストで行われたセッションにおいて、カルロスは再び代役を務めました。

今度はマイク・ブルームフィールドが体調不良で出演できなくなったためです。

この時がカルロス初のレコードに収められた演奏となりました。

こうした活動が実を結びます。

1969年、コロムビア・レコードと契約を結ぶことになりました。

この時、サンタナ・ブルース・バンドはサンタナと改名します。

同年、サンタナは伝説となったイベント、ウッドストック・フェスティバルに参加しました。

そこで観客は彼らのラテン・ロックに熱狂。大いに支持を受け、デビューの準備は万端となります。

サンタナ Santana

ウッドストック・フェスティバルの直後、彼らのデビューアルバム「サンタナ」が発表されました。

フェスティバルの熱気をそのままパッケージしたような、熱気あふれる曲「ソウル・サクリファイス」などをはじめとするサンタナのサウンドは、大評判となります。

ビルボードのアルバムチャートでは、4位の大ヒットとなりました。

サンタナはこの後のアルバムでもさらにヒットを飛ばし、ラテン・ロックの代名詞となります。

この、1969年というロック激動の年に発表されたデビューアルバムは、サンタナの長いキャリアの中でも語り継がれるべき名盤となっています。

今回は、サンタナの最初の一歩をご紹介しました。

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おまけ サンタナ その他のおすすめアルバム

天の守護神 Abraxas

1970年発表。「サンタナ」に続く2枚目のアルバムです。

ここから「ブラック・マジック・ウーマン」の大ヒットが生まれました。

「ブラック・マジック・ウーマン」はイギリスのブルース・バンド、フリートウッド・マックの曲です。

サンタナのカバー・バージョンは、ビルボードのシングルチャートで4位を記録しました。

また、「僕のリズムを聞いとくれ」も人気の曲。アルバム・ジャケットも素敵で、ぜひ手に入れておきたい1枚です。

ビルボードのアルバムチャートで、みごと1位を獲得しました。

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アミーゴ Amigos

1976年に発売された、7枚目のアルバム。

日本で特に人気の高い曲「哀愁のヨーロッパ」が収められています。

サンタナのアルバムは、どれもジャケットが凝っていて、CDではなくレコードで持っていたくなりますね。

この作品のジャケットも素敵です。

ビルボードのアルバムチャートでは10位を記録しました。

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