【デビューアルバム物語】ストレイ・キャッツ

デビューの瞬間には、さまざまなドラマがちりばめられています!

どんなスーパースターにも、新人の時がありました。

ここでは、さまざまなアーティストの最初の一歩をご紹介します。

今回は、ネオ・ロカビリーバンド、ストレイ・キャッツです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、ご覧ください。

ブライアン・セッツアー

ストレイ・キャッツは1979年に結成されたアメリカのロック・バンドです。

中心人物でギター、リードボーカルのブライアン・セッツァーは1959年、ニューヨーク生まれ。

少年時代はビートルズにあこがれ、8歳でギターを弾き始めます。

学生時代には金管楽器のユーフォニアムを演奏、ジャズに傾倒していた時期もありました。

しかし、徐々に興味はロックンロール、ロカビリーに向かっていくことになります。

彼はブラッドレス・ファラオズ、そしてトムキャッツというバンドに参加して演奏活動を開始しました。

テディ・ボーイ

やがてブライアンの兄のゲイリー、ベースのリー・ロッカーそしてドラムのスリム・ジム・ファントムが加わります。

その後ゲイリーはバンドを脱退、のこった3人がストレイ・キャッツとなりました。

彼らのサウンドは、サン・レコード時代のエルヴィス・プレスリー、エディ・コクラン、ジーン・ヴィンセントなどの50年代のロカビリー音楽に強い影響を受けたものです。

ストレイ・キャッツの演奏はニューヨークの音楽シーンで注目を集めました。

まだアマチュアながらファンも付くようになっていきます。

そんな折、彼らの耳に「イギリスで50年代のテディ・ボーイ文化のリヴァイバルが起きている」との情報が入りました。

テディ・ボーイとは、その当時イギリスで流行した、頭髪をリーゼントで固めた不良少年のことです。

ビートルズのメンバーたちの少年時代がまさにそうでした。

「自分たちの音楽は、イギリスのほうがウケるにちがいない」

そう確信したメンバーたちは、楽器を売って飛行機のチケットを買います。

イギリスへ

こうして1980年、彼らはイギリスに渡りました。

ロンドンでしばらく演奏活動を行ったあと、彼らはプロデューサーのデイヴ・エドモンズと出会います。

エドモンズの音楽の好みは、まさしくストレイ・キャッツと一致していました。

そして彼らはアリスタ・レコードと契約。デビューシングル「ランナウェイ・ボーイズ」を発表します。

この曲はイギリスのチャートで9位となるヒットを記録しました。

こうして、彼らのネオ・ロカビリースタイルは受け入れられ、強い影響力を持つようになっていくのです。

Stray Cats

アルバム「Stray Cats(日本タイトルは『涙のラナウェイ・ボーイ』)」は1981年に発表された彼らのデビューアルバムです。

デイヴ・エドモンズが共同プロデューサーとして参加しました。

「ランナウェイ・ボーイズ」「ロック・ディス・タウン」「ストレイ・キャット・ストラット」などのヒット曲が収録されています。

イギリスのアルバムチャートで6位まで上昇する大ヒットとなった作品です。

今回は、ストレイ・キャッツの最初の一歩をご紹介しました。

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