ブルースには、音楽の魅力のすべてが詰っています!
ブルースは現在主流のロック、ポップスなどの音楽のルーツとして、永遠に色あせない魅力を持っています。
ここでは、素晴らしいブルース・ミュージシャンたちをご紹介します。
今回は、ブルース・トラヴェラーです。
これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。
それでは、どうぞ。
ブルース・ブラザーズにあこがれて
ブルース・トラヴェラーは1987年、アメリカのニュージャージー州で結成されたバンドです。
中心メンバーでボーカル、ハーモニカ、ギターを担当するジョン・ポッパーは1967年生まれ。
彼の父は音楽家で、ジョンもいくつかの楽器のレッスンを受けます。
しかし、なかなか上達することはできず、レッスンは楽しいものではありませんでした。
やがてジョンは、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド扮するブルース・ブラザーズに夢中になります。
コメディアンにあこがれ、パフォーマンスすることによって、音楽の楽しさに目覚めていきました。
ハイスクール時代、彼はバンド活動に熱中し、ブルースハープ(ハーモニカ)を習得。
やがて、のちにブルース・トラヴェラーを結成する仲間と出会います。
ブルース・トラヴェラー
ハイスクール卒業後、ジョンは音楽学校に通いながら演奏活動に励みました。
しばらくして、レコード会社のA&Mと契約を結ぶことができたため学校をやめ、プロ・ミュージシャンとしてのスタートラインにつきます。
そして1990年、デビューアルバム「ブルース・トラヴェラー」を発表。
アルバム・チャートで136位、50万枚を売り上げました。デビュー作としては、まずまずの成果と言えます。
夢の競演
彼らの音楽性は、ブルース、カントリーなどのアメリカのルーツ・ミュージックをベースにしたものでした。
しかし古臭さは感じさせず、現代的な感覚もあわせ持った、さわやかなアメリカン・ロックを聴かせてくれます。
シングル・ヒットを狙うよりも、ライブ活動に重点を置き、そこでのインプロビゼーション(即興演奏)によるパフォーマンスが魅力になっています。
なによりジョン・ポッパーによるブルースハープは、このバンドの目玉というべき素晴らしさでした。
彼のトレード・マークと言える、それぞれのキーのハーモニカを、ずらりと並べて装着したベルトを首からさげたステージ姿はカッコいいの一言です(のちにこのスタイルは見られなくなりました)。
ブルース・トラベラーの最も成功したアルバムは、彼らの4枚目の作品「four」です。
アルバム・チャートで6位、600万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
98年公開の映画「ブルース・ブラザーズ2000」にブルース・トラベラーはゲスト出演し、ジョン・ポッパーは演技も見せています。
ブルース・ブラザーズにあこがれていた少年時代の夢がかなった瞬間でした。
想い続けていれば夢は必ずかなうものですね。
ジョン・ポッパーは、この映画以外でもステージでダン・エイクロイドと共演しています。
今回は、ブルース・トラベラーをご紹介しました。
Amazon Musicで聴いてみましょう。