【ようこそブルースへ】フリートウッド・マック

ブルースには、音楽の魅力のすべてが詰まっています!

ブルースは現在主流のロック、ポップスなどの音楽のルーツとして、永遠に色あせない魅力を持っています。

ここでは、素晴らしいブルース・ミュージシャンたちをご紹介します。

今回は、フリートウッド・マックです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、どうぞ。

ピーター・グリーン

フリートウッド・マックは、1967年にイギリスのロンドンで結成されたロック・バンドです。

創設時の中心人物、ギターとボーカルのピーター・グリーンは1946年ロンドン生まれ。

11歳の頃、兄にギターのコードを教えてもらったピーターは、以後独学で練習に励みました。

やがて、B.B.キングやマディ・ウォーターズなどのブルースメンが、彼のアイドルになります。

15歳の時にはすでに人前で演奏するようになり、いくつかのバンドに所属してギターを弾くようになりました。

彼は当時イギリスで大人気だったインストゥルメンタル・バンド「シャドウズ」のギタリスト、ハンク・マーヴィンに強く憧れ、大きな影響を受けます。

ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ

1965年、彼に大きなチャンスが訪れました。

ブルース・ロック・バンド、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズのギタリスト、エリック・クラプトンの代役で演奏することになったのです。

ステージを見事にこなした彼は、翌1966年には正式にメンバーとして加入します。

大人気ギタリストのクラプトンの後継者ゆえ、最初は「誰?」と思っていた人もいました。

しかし、彼はその実力を見事に発揮していきます。

当時、イギリスはブルース・ロックの一大流行期でした。

その流れも彼に味方し、ピーターはブルース・ギタリストとしての地位を確立していきます。

ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック

1967年、ピーターは自らのグループを結成するため、ブルースブレイカーズを脱退しました。

彼のもとには、ブルースブレイカーズ時代のメンバーをはじめとする仲間が集まり、「ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック」が誕生したのです。

1968年、CBSレコードより彼らのデビューアルバム「ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック」が発表されました。

さらにブルース・ロックバンドとしては珍しく、シングル・ヒットを連発します。

ブラック・マジック・ウーマン

ピーター・グリーンの作曲した「ブラック・マジック・ウーマン」は、のちにラテン・ロックバンド「サンタナ」がカバーして大人気になりました。

さらに1969年には、前年に発表したインストゥルメンタル曲「アルバトロス(あほうどり)」がイギリスのシングルチャートで1位となります。

同年には、ブルースの本場アメリカへの進出も開始しました。

ブルース期の終了

順調にアルバムも発表され、順風満帆のように見えたフリートウッド・マックですが、ピーター・グリーンはグループの方向性と反りが合わず1970年に脱退することに。

彼は心の病も抱えていました。

こうしてフリートウッド・マックの「ブルース期」は終了します。

バンドはこの後紆余曲折を経て、さらなる大成功を収めていくことになりました。

短い期間でしたが、伝説のギタリスト、ピーターグリーンの魅力は今でも色褪せません。

ソングライティングの才能も目を引きます。

自らの心の葛藤を魂の叫びとして、ブルースに昇華させていった男、まさに本物のブルース・ミュージシャンです。

今回は、フリートウッド・マックをご紹介しました。

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