【ようこそブルースへ】エリック・クラプトン

ブルースには、音楽の魅力のすべてが詰まっています!

ブルースは現在主流のロック、ポップスなどの音楽のルーツとして、永遠に色あせない魅力を持っています。

ここでは、素晴らしいブルース・ミュージシャンたちをご紹介します。

今回は、エリック・クラプトンです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、どうぞ。

独学

エリック・クラプトンは1945年イギリス、サリー州生まれのギタリスト、シンガーです。

家庭の事情で彼は、両親ではなく祖父母の家で育ちました。

少年時代、彼は「リック」と呼ばれます。

エリックは他の多くの少年たちと同じく、ロックン・ロールの洗礼を受けました。

テレビで歌うジェリー・リー・ルイスとそのバンドの演奏を観て、「僕もあそこへ行きたい!」と叫びます。

エリックが特に惹かれたのはギターでした。

彼は自分で木を削ってギターを作ろうとしましたがうまくいかず、結局プラスティックで出来た「エルヴィス・プレスリー」という名前のギターを買ってもらいます。

やがて13歳になったエリックは、ついに本物のギターを手に入れました。

ここから彼の猛練習が始まります。

誰も教えてくれる人はおらず、ひたすらレコードを聴いて耳でコピーしていきました。

しかし自信のなかった彼は、人に演奏を見せることはありませんでした。

ひたすら、自分の演奏をテープレコーダーに録音して何度も聞き返しては独学に励んでいたのです。

フォーク・シンガー

16歳になると彼はさらに上等のギターを手に入れます。それは、アコースティック・ギターでした。

当時のエリックは、フォーク・シンガーになることを目指していたのです。

ギターに熱中していくにつれ、学業のほうはおろそかになっていきました。

しかしクラプトンの腕はめきめきと上達し、恥ずかしがりやだったクラプトンも人前で演奏するようになっていきます。

そんなある日、音楽仲間からあるレコードを聴かされたエリックは衝撃を受けました。

それは、マディ・ウォーターズとハウリン・ウルフのレコードだったのです。

エリックはその時から180度方向転換して、フォーク・ソングからブルースへと道を定めました。

さらに、ルーツをさかのぼってロバート・ジョンソンまでたどり着きます。

ヤードバーズ

エリックは大学に入学しましたが、結局ドロップ・アウト。音楽の道に突き進んでいくことになります。

やがて彼のギターの腕前は知られるようになり、本格的にバンド活動もスタートさせました。

そしてついにプロ・デビューの時がやってきます。

ブルース・ロックバンド、ヤードバーズのギタリストが脱退、その後任としてボーカルのキース・レルフの友人だったエリックが参加することになったのでした。

エリックはアルバム「ファイブ・ライヴ・ヤードバーズ」でレコードデビューします。

しかし、ヤードバーズのギタリストとして活動したのはわずか1年半でした。

エリック脱退の理由は、バンドの音楽性の変化です。

当時、ヒット曲が欲しかったヤードバーズは、ブルース路線からポップス路線に変更を図ることになりました。

あくまでブルースを追求するエリックは、バンドを去ることになったのです。

ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ

1965年、エリックはジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに加入しました。

そして名作「ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン」が発表されます。

イギリスのアルバムチャートで6位まで上昇する大ヒットで、クラプトンの名声は決定的になりました。

若くしてイギリスを代表するブルース・ギタリストとなったエリック・クラプトンでしたが、すでに彼の目にはその先が映っていました。

彼は新たなブルースへのアプローチを模索していくことになるのです。

今回は、エリック・クラプトンをご紹介しました。

Amazon Musicで聴いてみましょう。
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