【ようこそブルースへ】フレディ・キング

ブルースには、音楽の魅力のすべてが詰まっています!

ブルースは現在主流のロック、ポップスなどの音楽のルーツとして、永遠に色あせない魅力を持っています。

ここでは、素晴らしいブルース・ミュージシャンたちをご紹介します。

今回は、テキサスから来たブルースの巨人、フレディ・キングです。

これを読めば、きっとあなたも「聴いてみたい!」と思われるでしょう。

それでは、ご覧ください。

テキサスからシカゴへ

フレディ・キングは1934年、アメリカのテキサス州ギルマー生まれのブルース・ギタリスト、シンガーです。

6歳のとき、フレディは母親と叔父にギターを教えてもらいました。

1949年、一家はテキサスからイリノイ州のシカゴに移住します。

1952年、18歳になったフレディは鉄鋼工場での仕事を得ました。このころに結婚もしています。

シカゴと言えば、ブルースの本場でした。

フレディはサウスサイドにあるナイト・クラブにてマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフなどのブルース・ミュージシャンの演奏に触れます。

やがて彼は自分のバンド「エヴリ・アワー・ブルース・ボーイズ」を結成。本格的に音楽活動をはじめました。

さらに、サイド・ミュージシャンとして、いくつかのバンドのバックでも演奏し、経験をつんでいきます。

シカゴ時代

1956年、初めて自分名義のレコードを出しました。

エル・ビー・レコードという会社からで、「カントリー・ボーイ」というタイトルのシングルです。

しかし、残念ながらヒットはしませんでした。

数々のミュージシャンとの共演で、シカゴのウエスト・サイドでのフレディの評判は上がっていきます。

このころ、マジック・サムとも共演を果たしました。

1959年、フレディはプロデューサーのソニー・トンプソンと出会います。

トンプソンはオハイオ州シンシナティにある、キング・レコードの宣伝担当者でした。

この縁で、フレディはキング・レコードの傘下であるフェデラル・レコードと契約を交わすことになります。

フェデラル・レコード時代

1960年、フレディのフェデラル・レコードからのデビューシングル「Have You Ever Loved a Woman」が発売されました。

この曲は、のちにエリック・クラプトンもカバーして、いまではフレディ・キングの代表曲として知られています。

さらに、翌1961年に発売されたシングル「Hide Away」が、リズム&ブルースのチャートで5位、ポップチャートで29位という大ヒット。

この曲は、「歌もの」が主流だったブルースでは珍しく、インストゥルメンタル(演奏)曲でした。

この曲以降、インストゥルメンタル曲が多いのもフレディの特徴となっていきます。

以降、ますます活躍していくフレディでしたが、残念なことに1976年、42歳の若さで心不全で亡くなってしまいました。

フレディ・キングの音楽は若い世代のアーティストに大きな影響を与えました。

骨太なテキサスのブルースと、エレクトリックなシカゴ・ブルースの両面の魅力を魅せてくれる偉大なアーティストです。

今回は、フレディ・キングをご紹介しました。

聴いてみたい!と思われたあなたは、こちらからどうぞ。
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